宝塚×1、歌舞伎×2、花組×2、新劇×2の組み合わせ。力のある役者が集まると、迫力がある。
右近はやはり主役の役者なんだな、と思った。そんなに男前でもないけれど、ピカピカの主役だ。良いシラノだった。
古典だけに、レパはイマイチな所があるけれど、レパの穴を役者と演出がしっかりとカバーしている。特に、シラノを追い詰めるシーンが絶妙で、右近と安寿ミラが、がっぷりと良い当たりで組んでいるのは、魅せられる。
それにしても、加納さんも猿弥もああいう格好が似合うなあ。右近は別人のようだった。
また、芝居の記号化を巧く使って7人で演じているのも良い。こういった古典は、チョイ役が多く出てくるが、こうしたスタイルの方が面白い。
レパの欠落としては、クリスチャンとシラノの友情をもっと書くべきだし、最後の部分が長過ぎで、客を弛ませてしまうが、栗田演出が何とかしていた。あそこまで長いと、レパに手を入れてしまって
も良いような気がするなあ。
何れにしても、栗田演出は、「古典」を「芝居」にするのが見事だ。
落ち葉のシーンで、二人の後ろから見ていたんですが、一幅の絵のような美しさだ。芝居には、これも大事だよね。
安寿ミラと目が合って、お菓子を貰った。嬉しかった。イヒヒヒヒ。その日にウオッカの摘みにして食べました。
2007年09月29日
ジャブジャブサーキット「アインシュタイン・ショック」を見る
■ジャブジャブサーキット
照明が大変綺麗だったが、音効で、一つ明らかにキューがおかしいものがあった。ちょっと奇妙だ。日めくりが良い。
主役不在の物語であるのに、それを成立させているのが素晴らしい。
アインシュタイン博士と言う人物は、時折出てくるものの、基本的には、人々のダイヤローグの中で存在しており、故に、実質は周囲に象られる部分しかわからない。
だが、その周囲の象りがきちんと作られているため、最後の子供を抱きしめるシーンに説得力がある。
DVDを見ると、クローズドサークルでの話の展開、メタ的構成はこの作家の特徴なのかなあ。
最後はやや乱暴な展開であるものの、良く纏まってはいる。
役者によっては、人物の掘り下げが甘い人も居たが、これから伸びそうだ。
照明が大変綺麗だったが、音効で、一つ明らかにキューがおかしいものがあった。ちょっと奇妙だ。日めくりが良い。
主役不在の物語であるのに、それを成立させているのが素晴らしい。
アインシュタイン博士と言う人物は、時折出てくるものの、基本的には、人々のダイヤローグの中で存在しており、故に、実質は周囲に象られる部分しかわからない。
だが、その周囲の象りがきちんと作られているため、最後の子供を抱きしめるシーンに説得力がある。
DVDを見ると、クローズドサークルでの話の展開、メタ的構成はこの作家の特徴なのかなあ。
最後はやや乱暴な展開であるものの、良く纏まってはいる。
役者によっては、人物の掘り下げが甘い人も居たが、これから伸びそうだ。
2007年09月28日
花組芝居/ハナオフ「ザ・漱石」を見る
■花組芝居
大野裕明が作演。
大野裕明のことを知らないんだけど、非常に面白かったし、好感が持てた。芝居の記号化が巧いし、構築も良い。
中々難しい題材だと思うんだけれど、良く処理されてる。
加納さんよりも盛り込みすぎないところも見やすい。違うスタイルの作演であるのも面白い。
衣装は替えずに、シャツ+ズボンにヘンテコな鬘やエプロンをつけて役者の芝居だけでやって行くのは、将に記号化を巧く使っていると言える。
役者は巧かったけれど、漱石がもう一歩弾けても良い。静かなところの芝居は良いが、巫山戯るところはもっと巫山戯た方が際立つ。それから、猫が生きているみたいだった。
次回もまた見たい。
大野裕明が作演。
大野裕明のことを知らないんだけど、非常に面白かったし、好感が持てた。芝居の記号化が巧いし、構築も良い。
中々難しい題材だと思うんだけれど、良く処理されてる。
加納さんよりも盛り込みすぎないところも見やすい。違うスタイルの作演であるのも面白い。
衣装は替えずに、シャツ+ズボンにヘンテコな鬘やエプロンをつけて役者の芝居だけでやって行くのは、将に記号化を巧く使っていると言える。
役者は巧かったけれど、漱石がもう一歩弾けても良い。静かなところの芝居は良いが、巫山戯るところはもっと巫山戯た方が際立つ。それから、猫が生きているみたいだった。
次回もまた見たい。
少年王者舘「シフォン」を見る
■少年王者舘
演出は天街だが、作は虎馬鯨。
天街と比べて、わかりやすい。
ウロボロス→世界がひっくり返る→もう一度生まれる、など、手垢のついたテーマだが、処理がよい。
手垢のついたものを、巧く見せられるのは、腕の良い証拠。
何でも奇を衒えば良い訳ではないんだよね。見せられるかどうかが大事だよ。
それから、やっぱり役者が巧い。何でもないところで笑わせられるのは流石だ。あれだけのテンションで向えるのは素晴らしい。
また見たい。
ウロボロスの蛇のイラストが面白かった。
演出は天街だが、作は虎馬鯨。
天街と比べて、わかりやすい。
ウロボロス→世界がひっくり返る→もう一度生まれる、など、手垢のついたテーマだが、処理がよい。
手垢のついたものを、巧く見せられるのは、腕の良い証拠。
何でも奇を衒えば良い訳ではないんだよね。見せられるかどうかが大事だよ。
それから、やっぱり役者が巧い。何でもないところで笑わせられるのは流石だ。あれだけのテンションで向えるのは素晴らしい。
また見たい。
ウロボロスの蛇のイラストが面白かった。
2007年09月27日
「アメリカン・パイロット」を見る
リーディングの舞台。
ちょっと微妙だった。
右近の奴を見ているだけになあ。
役者は頑張っているものの、縦線も横線もメタメタ。その人間の心情がよくわかってないから、相手との会話もチグハグ。役者の技術でその場その場の場面毎には体裁を整えているものの、道線が迷走ぎみ。
役者は割と巧そうな人が多かっただけに残念。
やっぱり、芝居は縦線と横線が大事で、その人物の心情(縦線)と、周囲の人間との関係や受け答え(横線)が巧く絡まないと織り成せない。突貫工事の印象も受けた。
多分、レパ的には、キューブリックの「博士の異常な愛情」っぽい内容を目指したものなんだと思うんだけど、演出や役者がレパの意図を汲み取れてなかったかな。
英語が通じないあたりなんかは、もっとドッと笑いが起きていい。直前までコメディに徹することによって、最後の不条理が生きる。
日本に無い感覚のレパだけど、選んだからには、巧くやってほしいなあ。
音効も微妙。
ちょっとgaugeが不適切。
あの音量だと音楽に意味が出来てしまう。ヘッドホンを付けているのを表したかったんだと思うんだけど、もうちょっと工夫した方が良い。
「どんな曲でも、適切なキューと音量であれば、それらしくなる」という名言があるけれど、将にそれの逆版だね。音量が不適切で失敗だ。
ちょっと微妙だった。
右近の奴を見ているだけになあ。
役者は頑張っているものの、縦線も横線もメタメタ。その人間の心情がよくわかってないから、相手との会話もチグハグ。役者の技術でその場その場の場面毎には体裁を整えているものの、道線が迷走ぎみ。
役者は割と巧そうな人が多かっただけに残念。
やっぱり、芝居は縦線と横線が大事で、その人物の心情(縦線)と、周囲の人間との関係や受け答え(横線)が巧く絡まないと織り成せない。突貫工事の印象も受けた。
多分、レパ的には、キューブリックの「博士の異常な愛情」っぽい内容を目指したものなんだと思うんだけど、演出や役者がレパの意図を汲み取れてなかったかな。
英語が通じないあたりなんかは、もっとドッと笑いが起きていい。直前までコメディに徹することによって、最後の不条理が生きる。
日本に無い感覚のレパだけど、選んだからには、巧くやってほしいなあ。
音効も微妙。
ちょっとgaugeが不適切。
あの音量だと音楽に意味が出来てしまう。ヘッドホンを付けているのを表したかったんだと思うんだけど、もうちょっと工夫した方が良い。
「どんな曲でも、適切なキューと音量であれば、それらしくなる」という名言があるけれど、将にそれの逆版だね。音量が不適切で失敗だ。
2007年09月26日
「国盗人」を見る
シェイクスピアの中でも最も好きな作品であり、ハムレットが素晴らしかった萬斎なので、何時もよりドキドキと向かった。
まずもって、舞台が格好良い。橋掛かりが左右に2本ずつ奥に一本のバランスも格好良いが、舞台に立てられた柱が後半回転して十字架になったのも良い。
リチャードの家紋である、猪の垂れ幕も良い。
芝居は、白石加代子が四役やっていた(王妃・マーガレット・母・アン)。この切り口は新しいかもな。
「もう悪党になるしかない」は、悪党vになる決意と、諦めの双方を内包した良い訳だとは思うけれど、台詞としての魅力は「俺は決めた。悪党になると」かなあ。「俺は決めた」と、諦めのニュアンスで言った方が良い。
夢を見るを重ねていたのが秀逸。場面毎になりがちなシェイクスピアの欠点をカバーしている。
芝居としては、様式美とリアルがよりリアル。
じゅんじゅんの影が怖い。萬斎の影でも十分やれているのが凄い。
それから、客いじりや歌に吃驚した。萬斎も冒険してくるなあ。両方ともなかなか良い。
ただ、子供のための〜を見ているので、こちらの方が派手なことをやっているが、はじけ方は中途半端。もっと滅茶苦茶でも良いと思う。
どうでも良いんですが、善二郎・悪三郎ときて一郎かよ!!王一郎とか、長一郎とか、そんな名前が良かったよ!
再演を見たい
まずもって、舞台が格好良い。橋掛かりが左右に2本ずつ奥に一本のバランスも格好良いが、舞台に立てられた柱が後半回転して十字架になったのも良い。
リチャードの家紋である、猪の垂れ幕も良い。
芝居は、白石加代子が四役やっていた(王妃・マーガレット・母・アン)。この切り口は新しいかもな。
「もう悪党になるしかない」は、悪党vになる決意と、諦めの双方を内包した良い訳だとは思うけれど、台詞としての魅力は「俺は決めた。悪党になると」かなあ。「俺は決めた」と、諦めのニュアンスで言った方が良い。
夢を見るを重ねていたのが秀逸。場面毎になりがちなシェイクスピアの欠点をカバーしている。
芝居としては、様式美とリアルがよりリアル。
じゅんじゅんの影が怖い。萬斎の影でも十分やれているのが凄い。
それから、客いじりや歌に吃驚した。萬斎も冒険してくるなあ。両方ともなかなか良い。
ただ、子供のための〜を見ているので、こちらの方が派手なことをやっているが、はじけ方は中途半端。もっと滅茶苦茶でも良いと思う。
どうでも良いんですが、善二郎・悪三郎ときて一郎かよ!!王一郎とか、長一郎とか、そんな名前が良かったよ!
再演を見たい
2007年09月25日
松竹大歌舞伎「俊寛」を見る
流石、笑三郎と春猿。「歌舞伎の見方」が巧い。面白い。
普段からきちんと客の呼吸を見ているかどうかは、こういったところにも現れるね。
そして、笑三郎の解説の「見得=クローズアップ」には納得した。最近、芝居の記号化について考えているんですが、よく言われる「映画は山を映さなきゃいけないけれど、芝居は『山だ』と役者が言ったら山が出現する」も記号化の一つです。
映画のようにクローズアップがない替わりに曲の盛り上がりや照明の切り替え、見得が、クローズアップの記号な訳ですな。
今まで、カットのキューに意味があるとは思っていても、それが記号化であり、クローズアップであるとは、はっきりわかってなかった。やはり歌舞伎を見ると、芝居の原点を見つめる事が出来る。
本編の俊寛は初めてこういう話だとわかった
以前、別の俊寛を見た時には、さっぱりわからなかったけれど、右近がやるとわかりやすい。オモダカヤは、解りやす過ぎる、客に阿っていると思う人も居るかもしれないが、芝居は芸術だけど、芝居でもあるんだよな。人が「面白い、感動した」と思ったらそれが全てだと思うのですが、どうなんでしょうね。
少なくとも、頭で見る芝居には、興味が無いし、作りたいと思わないな。衒学趣味な芸術は、どうも信用がならないなどと言ってみる。科学技術における基礎研究と同じで必要なものだけどね。
右近の叫びは良い。
澤瀉屋はやはり面白い。
普段からきちんと客の呼吸を見ているかどうかは、こういったところにも現れるね。
そして、笑三郎の解説の「見得=クローズアップ」には納得した。最近、芝居の記号化について考えているんですが、よく言われる「映画は山を映さなきゃいけないけれど、芝居は『山だ』と役者が言ったら山が出現する」も記号化の一つです。
映画のようにクローズアップがない替わりに曲の盛り上がりや照明の切り替え、見得が、クローズアップの記号な訳ですな。
今まで、カットのキューに意味があるとは思っていても、それが記号化であり、クローズアップであるとは、はっきりわかってなかった。やはり歌舞伎を見ると、芝居の原点を見つめる事が出来る。
本編の俊寛は初めてこういう話だとわかった
以前、別の俊寛を見た時には、さっぱりわからなかったけれど、右近がやるとわかりやすい。オモダカヤは、解りやす過ぎる、客に阿っていると思う人も居るかもしれないが、芝居は芸術だけど、芝居でもあるんだよな。人が「面白い、感動した」と思ったらそれが全てだと思うのですが、どうなんでしょうね。
少なくとも、頭で見る芝居には、興味が無いし、作りたいと思わないな。衒学趣味な芸術は、どうも信用がならないなどと言ってみる。科学技術における基礎研究と同じで必要なものだけどね。
右近の叫びは良い。
澤瀉屋はやはり面白い。
2007年09月24日
「いとこ同士」を見る
何だか、不思議な話だった。
有り勝ちだけれど、列車の話から列車を改造した別荘にってのはありだと思う。
ただ、全体的にやや中途半端。もっと遊びがあるほうが、シリアスな部分が盛り上がる。役者が巧いだけに、その変は残念。
特にプロローグはもっとファンキーにやって良い。ファンキーな大騒ぎから万博の話へ進み、戻って段々とシリアスになっていくと面白いと思う。従兄弟婚の羅列は良いんだけどね。
そして最後のあたりはちょっと蛇足かな。大盛り上がりのまま終了で良いのになあ。
総括すると、役者は良いんだけど、スタッフが微妙かな。
坂手洋二の作も演出も好きだが、今回は演出も作も微妙かも。話自体は面白いのに、坂手洋二の絶妙なバランス感覚が生きてない。ちょっと違う毛色の物を目指したのですかね。
照明は綺麗なんだけど、音効がド下手。ビクビクとキューを決めちゃ駄目だよ。オッカナビックリでキューが入っていると気持ち悪い。
面白い芝居だったんだけど、ちょっと粗が気になった。
有り勝ちだけれど、列車の話から列車を改造した別荘にってのはありだと思う。
ただ、全体的にやや中途半端。もっと遊びがあるほうが、シリアスな部分が盛り上がる。役者が巧いだけに、その変は残念。
特にプロローグはもっとファンキーにやって良い。ファンキーな大騒ぎから万博の話へ進み、戻って段々とシリアスになっていくと面白いと思う。従兄弟婚の羅列は良いんだけどね。
そして最後のあたりはちょっと蛇足かな。大盛り上がりのまま終了で良いのになあ。
総括すると、役者は良いんだけど、スタッフが微妙かな。
坂手洋二の作も演出も好きだが、今回は演出も作も微妙かも。話自体は面白いのに、坂手洋二の絶妙なバランス感覚が生きてない。ちょっと違う毛色の物を目指したのですかね。
照明は綺麗なんだけど、音効がド下手。ビクビクとキューを決めちゃ駄目だよ。オッカナビックリでキューが入っていると気持ち悪い。
面白い芝居だったんだけど、ちょっと粗が気になった。
2007年09月23日
オペラ「魔笛」を見る
子供向けのオペラを見てきた。子供のためのシェイクスピアと同じで、子供向けというよりは、解釈をわかりやすく+台詞は日本語+歌は左右に字幕という感じか。
演出が派手で良い。タミーノの戦う怪物も良いし、大階段が格好良い。
オーバートゥルーで、タミーノが出てきたのも良い。子供に退屈させないね。しかし、あれなら、もっと戦ったり、登場人物が次々と通りかかっても良いのではないか。登場人物簡単紹介でも良いよ。やや中途半端。
試練の演出は中々良いような気がする。
ザラストロ(=ゾロアスター)が唯の怪しい新興宗教の教祖に見える。というか、そうなのかもしれない。そういえば。地味な僧侶の服に混ざって一人だけ派手派手なのがなあ。
壮大な夫婦喧嘩という説があるのを思い出したよ。
話としては、パミーナの心変わりが突然過ぎるの印象がある。
また、太陽と夜/善悪などの対立なのか、タミーノの試練物語なのかが、曖昧。もう少し筋をどちらかにしてほしいなあ。
それから、身長的に仕方がないが、乗り出して見ている子供が居た。マナーはきちんと教えてほしい。その後で、夢中になって、乗り出してしまうのは仕方がない。てか微笑ましい。親らしき人が、寧ろ勧めているのが気になった。
そして子供以上に、おばあさんとおじいさんの3人組がひどかった。乗り出しすぎだ。安い席とは言え、これはちょっとなあ。
総括すると、魔笛は好きな演目なのに、ギルバートを見た後のせいか、いまいち感動が薄かった。
演出なんかも面白いんだけど、音楽で大興奮って感じじゃないんだよね。ギルバートも罪作りだな。
演出が派手で良い。タミーノの戦う怪物も良いし、大階段が格好良い。
オーバートゥルーで、タミーノが出てきたのも良い。子供に退屈させないね。しかし、あれなら、もっと戦ったり、登場人物が次々と通りかかっても良いのではないか。登場人物簡単紹介でも良いよ。やや中途半端。
試練の演出は中々良いような気がする。
ザラストロ(=ゾロアスター)が唯の怪しい新興宗教の教祖に見える。というか、そうなのかもしれない。そういえば。地味な僧侶の服に混ざって一人だけ派手派手なのがなあ。
壮大な夫婦喧嘩という説があるのを思い出したよ。
話としては、パミーナの心変わりが突然過ぎるの印象がある。
また、太陽と夜/善悪などの対立なのか、タミーノの試練物語なのかが、曖昧。もう少し筋をどちらかにしてほしいなあ。
それから、身長的に仕方がないが、乗り出して見ている子供が居た。マナーはきちんと教えてほしい。その後で、夢中になって、乗り出してしまうのは仕方がない。てか微笑ましい。親らしき人が、寧ろ勧めているのが気になった。
そして子供以上に、おばあさんとおじいさんの3人組がひどかった。乗り出しすぎだ。安い席とは言え、これはちょっとなあ。
総括すると、魔笛は好きな演目なのに、ギルバートを見た後のせいか、いまいち感動が薄かった。
演出なんかも面白いんだけど、音楽で大興奮って感じじゃないんだよね。ギルバートも罪作りだな。
2007年09月22日
リーディングスペクタクル「下町日和」を見る
去年と比べて照明が格段に良い。ミス無しは当り前なんだけど、去年を考えると良いと思っちゃうね。
音効も、休憩までは良かった。しかし休憩後は、やはり編集してない気配。休憩前も尺が長かっただけかもね。
また、CO空白CIでなくて、CRやCFであるべきキューが幾つかあった。役者は巧いのだから、そこはしっかりして欲しいなあ。COやCIはフェード系に比べて「意味」が出来てしまうということを解ってくれ。映画で言えばクローズアップだ!!歌舞伎で言えば見得だ!!幾ら小さな音でも、プツンと音が無くなると気になるぞ。一般の人には、はっきりと解らなくても、無意識下で影響があると思う。FOにするだけで随分違うから来年は直して欲しい。
スタッフと言えば、ビデオを撮っていた二人のうち、オッサンは、暗転中にモニターを隠していた(モニターの光は暗転の妨げになる)ので気遣いを感じた。女の子の方は、隠してなかったので、惜しいなあと思っていたら、オッサンが途中で注意していた。こういうのが大事だよな。
暗転の妨げと言えば、やっぱり、今回もちょっとオペ電が明るい。何故完全暗転出来ないかは、上部にも微妙に光があったので、謎だが、オペ電が明るすぎるのは確か。
前回ほどではないが、せめて青いゼラで覆って欲しい。
段治郎が出てきた時に、名乗らずとも、右近の弟っぽかったのは流石だね。レパで伏線もあったが、言葉だけではないと思う。良い役者だ。
それにしても、春猿の声は女の人のようだ。役者ってのは凄い。
音効も、休憩までは良かった。しかし休憩後は、やはり編集してない気配。休憩前も尺が長かっただけかもね。
また、CO空白CIでなくて、CRやCFであるべきキューが幾つかあった。役者は巧いのだから、そこはしっかりして欲しいなあ。COやCIはフェード系に比べて「意味」が出来てしまうということを解ってくれ。映画で言えばクローズアップだ!!歌舞伎で言えば見得だ!!幾ら小さな音でも、プツンと音が無くなると気になるぞ。一般の人には、はっきりと解らなくても、無意識下で影響があると思う。FOにするだけで随分違うから来年は直して欲しい。
スタッフと言えば、ビデオを撮っていた二人のうち、オッサンは、暗転中にモニターを隠していた(モニターの光は暗転の妨げになる)ので気遣いを感じた。女の子の方は、隠してなかったので、惜しいなあと思っていたら、オッサンが途中で注意していた。こういうのが大事だよな。
暗転の妨げと言えば、やっぱり、今回もちょっとオペ電が明るい。何故完全暗転出来ないかは、上部にも微妙に光があったので、謎だが、オペ電が明るすぎるのは確か。
前回ほどではないが、せめて青いゼラで覆って欲しい。
段治郎が出てきた時に、名乗らずとも、右近の弟っぽかったのは流石だね。レパで伏線もあったが、言葉だけではないと思う。良い役者だ。
それにしても、春猿の声は女の人のようだ。役者ってのは凄い。
2007年09月21日
子供のためのシェイクスピアカンパニー「真夏の夜の夢」を見る
真夏の夜の夢って、タイトルが良いよね。良く考えると。まあ、夏至の日の夜なんですが。
子供のためのシェイクスピアカンパニーは、相変わらず、分解→再構築がスバラシイ。シェイクスピアはそのままやればシェイクスピアってわけじゃないと思うんだよね。
歌舞伎と同じなんだけど、今は古典でも当時にとってはテレビドラマなんだから、同じ興奮が欲しい。「子供のための」とは銘打っているけれども、この人達は「芝居」を作っている。
役者は、小さい人、巧い。皆巧いけど、今回特に良かったと思う。
前回、やや難があったパックも巧くなっていて驚いた。。
この話、前から思っていたが、劇中劇は余計じゃないだろうか。「じゃじゃ馬ならし」の序幕と同じくらいイラナイ。時間的に巧く噛まないが、「では、ロバ男とタイテーニアの恋の物語をお見せします」の様な形でカットでも良いのではないか。もしくは、本格的に、筋と絡む遊びを入れるべき。筋と全然違うから、中途半端でイマイチなんだよな。どんな芝居をするんだろうと期待させるわりにショボイしね。シェイクスピアには、時々、こういう謎があるなあ。
これも前から思っていたが、印度の子供を取り上げた後に、薬を塗らないと意味が無いような…。
演出もやっぱり良い。黒い服の人間が机の上に立って、森を表しているのも格好いいし、ライターをカチカチやるのも格好いい。
子供のためのシェイクスピアカンパニーは、相変わらず、分解→再構築がスバラシイ。シェイクスピアはそのままやればシェイクスピアってわけじゃないと思うんだよね。
歌舞伎と同じなんだけど、今は古典でも当時にとってはテレビドラマなんだから、同じ興奮が欲しい。「子供のための」とは銘打っているけれども、この人達は「芝居」を作っている。
役者は、小さい人、巧い。皆巧いけど、今回特に良かったと思う。
前回、やや難があったパックも巧くなっていて驚いた。。
この話、前から思っていたが、劇中劇は余計じゃないだろうか。「じゃじゃ馬ならし」の序幕と同じくらいイラナイ。時間的に巧く噛まないが、「では、ロバ男とタイテーニアの恋の物語をお見せします」の様な形でカットでも良いのではないか。もしくは、本格的に、筋と絡む遊びを入れるべき。筋と全然違うから、中途半端でイマイチなんだよな。どんな芝居をするんだろうと期待させるわりにショボイしね。シェイクスピアには、時々、こういう謎があるなあ。
これも前から思っていたが、印度の子供を取り上げた後に、薬を塗らないと意味が無いような…。
演出もやっぱり良い。黒い服の人間が机の上に立って、森を表しているのも格好いいし、ライターをカチカチやるのも格好いい。
2007年09月20日
tsumazuki no ishi「犬目線/握り締めて」を見る
照明のショットが綺麗だった。そして暗いシーンでも、顔にフォローを入れているが、そのフォローが絶妙。ウッスラとDFが付いている。素晴らしい。
派手な芝居や歌舞伎の方が、内なるテンション(エネルギー)の有無がわかりやすいが、静かな日常の芝居は、日常そのものがエモーション(感情)が高ぶることが少ないので、テンションが多少低い役者でもどうにかなる。
だが、ここは、そういう理由で面白いのではなく、きちんと丁寧な芝居をしている。
登場人物の異常性を、ちらちらと漸く感知出来るか出来ないかのレヴェルで見せるので、ダラダラした会話も飽きさせない。
ちょっと変わった人の会話を覗き見ている形だ。
全体的に役者は良い芝居をしていた。桃ちゃんなんかは秀逸だと思う。オタクの女の人が、大学の時の先輩に似ていた。ナイス気持ち悪さ。リアルに気持ち悪い。役者は穴があるとしたら、マチコ先生かな。一人だけ背景が見えない。
レパ的には、異常者を集めた群像劇だが、ドラマツルギーがシッカリしているので、判りやすい。何故か、何となく動物園物語を思い出した。群像劇といえば、ブレヒトなのになあ。
それにしてもこの人のセンスはちょっと変わっていると思う。群像劇は、話がまとまらなくなりやすいが、よく出来ている。
それにしても、大きいスイカのシーンは切ない。管理人室の中のシーンも不自然じゃないところが流石。役者が巧いのもあるが、演出と照明で、「覗き見」のシチュエーションを巧く作っている。
これも一つの形だなあ。
派手な芝居や歌舞伎の方が、内なるテンション(エネルギー)の有無がわかりやすいが、静かな日常の芝居は、日常そのものがエモーション(感情)が高ぶることが少ないので、テンションが多少低い役者でもどうにかなる。
だが、ここは、そういう理由で面白いのではなく、きちんと丁寧な芝居をしている。
登場人物の異常性を、ちらちらと漸く感知出来るか出来ないかのレヴェルで見せるので、ダラダラした会話も飽きさせない。
ちょっと変わった人の会話を覗き見ている形だ。
全体的に役者は良い芝居をしていた。桃ちゃんなんかは秀逸だと思う。オタクの女の人が、大学の時の先輩に似ていた。ナイス気持ち悪さ。リアルに気持ち悪い。役者は穴があるとしたら、マチコ先生かな。一人だけ背景が見えない。
レパ的には、異常者を集めた群像劇だが、ドラマツルギーがシッカリしているので、判りやすい。何故か、何となく動物園物語を思い出した。群像劇といえば、ブレヒトなのになあ。
それにしてもこの人のセンスはちょっと変わっていると思う。群像劇は、話がまとまらなくなりやすいが、よく出来ている。
それにしても、大きいスイカのシーンは切ない。管理人室の中のシーンも不自然じゃないところが流石。役者が巧いのもあるが、演出と照明で、「覗き見」のシチュエーションを巧く作っている。
これも一つの形だなあ。
2007年09月18日
2007年09月16日
2007年09月15日
徳川将軍の法則
2007年09月05日
cox&boxを見ル
けやきホール。小屋は220のキャパで、近くで見られるので豪華な気分だった。
◎アーティストライフ
総じて面白かったんですが、穴があるとすれば、洋服屋が名乗った段階でジャケットを指すなどのリアクションが欲しいかも。それから、額縁はハッキリと額縁である方が無難。
◎cox&box
バウンサーとコックスさんが幾つか軍隊っぽい遊びをしてから、バウンサーが軍隊の話に入った方が自然かも。ちょっと突然だ。
でも結局のところこんな細かい事を気にするのはヤボ。
ご機嫌で歌いながら帰ったよ。風邪でヨレヨレだったけど、浮かれて帰ったよ。これが芝居だよね。オペラってスゲェ。人を動かしたらそれが答だ。
兎に角、何かのエネルギーをぶつけることが大事だよね。
◎アーティストライフ
総じて面白かったんですが、穴があるとすれば、洋服屋が名乗った段階でジャケットを指すなどのリアクションが欲しいかも。それから、額縁はハッキリと額縁である方が無難。
◎cox&box
バウンサーとコックスさんが幾つか軍隊っぽい遊びをしてから、バウンサーが軍隊の話に入った方が自然かも。ちょっと突然だ。
でも結局のところこんな細かい事を気にするのはヤボ。
ご機嫌で歌いながら帰ったよ。風邪でヨレヨレだったけど、浮かれて帰ったよ。これが芝居だよね。オペラってスゲェ。人を動かしたらそれが答だ。
兎に角、何かのエネルギーをぶつけることが大事だよね。
「猿之助十八番の内 獨道中五十三驛」を見ル
前半は、ヨレヨレだったせいか、ウトウトしてイマイチ記憶に残らず。役者やスタッフにモウシワケナイ。一応、戦ってたんだ!面白そうな場面が沢山あったのは、見てたんだ!……マジすまん。
でも、化け猫の部分からバッチリ目が覚めた。化け猫はヌイグルミなのに着物を着て見得を切っていた。ぬいぐるみの癖に格好良い。ちょっとウケル。
襲われる人が、地味な服を剥がされて、赤い服になるのが良い。こういうところ、歌舞伎はやっぱり良く考えられているよね。老婆が赤い服で出てきたのも見栄えがする。
レパとしては、姫が死ぬのが安易。というか、筋的にどうなんだ、あれ。生き返ったら面白いのになあ。どうせ荒唐無稽な話なのだから、そこまでファンタジーであっても良い。鶴屋南北もマダマダだな。
右近の十二役入れ替わりは正直微妙だった。メインにするのは難しい。籠の下から着物が出ているなどのトリックは良いが、舞台上で、客が注視する中で、ずっと後ろ向きであったり、何処かに隠れるのは明らかに芝居として変。もっと夢中にさせるストーリィの中の「ビックリ」として、味付けに使うべき。これはちょっと形式的すぎるかな。パズルをメインにしたものより、文章が巧い推理小説の方が面白いのと同じで、客が冷静な限り、どんなトリックでも破られやすい。
(何人かわからないではなく、右近が何役もやってますよ、と見せなければならないものらしいんですが、それにしてもこれは違うと思うんだよね。オモダカは芝居として面白いと思うから、ここは求めちゃうなあ)
それから、別れの場面や恐喝の場面など、もっと良い場面をじっくりと見せるべきかもな。場所の変化は、役者が右から左へ動く間に、書き割りを次々変えていくだけでも良い。同じテンポなのが微妙。もっと緩急を付けて欲しいなあ。
レパの問題点でもあるので、話に大鉈を振るって、切るところは切った方が良い。プロローグは要らないよ、と鶴屋南北に喧嘩を売っておこう。
最初に猿弥が父親を殺して甥が登場するシーンで、猿弥が去っていくところが好きだなあ。暗闇に乗じてという感じがする。
と、色々な感想を持ったわけですが、歌舞伎は、「良い場面をどうみせるか」が良く練られた芝居だと、今更ながらに思いました。言葉で誤魔化すでなく、芝居として、見せ方を知っている。
見せ場は盛り上げて、芝居として作る。
基本的なことなんだけど、意外と忘れられやすいことを、歌舞伎はしっかり押さえてる。
やっぱり、連綿と練られてきただけあるよね。
小劇場系には無い部分かもな。
そういえば、歌舞伎の舞台ツラの上部にある紅葉や桜の簾が良いなと思うんだけど、客席からショットしない前提でしか出来ないことに気付いた。
でも、化け猫の部分からバッチリ目が覚めた。化け猫はヌイグルミなのに着物を着て見得を切っていた。ぬいぐるみの癖に格好良い。ちょっとウケル。
襲われる人が、地味な服を剥がされて、赤い服になるのが良い。こういうところ、歌舞伎はやっぱり良く考えられているよね。老婆が赤い服で出てきたのも見栄えがする。
レパとしては、姫が死ぬのが安易。というか、筋的にどうなんだ、あれ。生き返ったら面白いのになあ。どうせ荒唐無稽な話なのだから、そこまでファンタジーであっても良い。鶴屋南北もマダマダだな。
右近の十二役入れ替わりは正直微妙だった。メインにするのは難しい。籠の下から着物が出ているなどのトリックは良いが、舞台上で、客が注視する中で、ずっと後ろ向きであったり、何処かに隠れるのは明らかに芝居として変。もっと夢中にさせるストーリィの中の「ビックリ」として、味付けに使うべき。これはちょっと形式的すぎるかな。パズルをメインにしたものより、文章が巧い推理小説の方が面白いのと同じで、客が冷静な限り、どんなトリックでも破られやすい。
(何人かわからないではなく、右近が何役もやってますよ、と見せなければならないものらしいんですが、それにしてもこれは違うと思うんだよね。オモダカは芝居として面白いと思うから、ここは求めちゃうなあ)
それから、別れの場面や恐喝の場面など、もっと良い場面をじっくりと見せるべきかもな。場所の変化は、役者が右から左へ動く間に、書き割りを次々変えていくだけでも良い。同じテンポなのが微妙。もっと緩急を付けて欲しいなあ。
レパの問題点でもあるので、話に大鉈を振るって、切るところは切った方が良い。プロローグは要らないよ、と鶴屋南北に喧嘩を売っておこう。
最初に猿弥が父親を殺して甥が登場するシーンで、猿弥が去っていくところが好きだなあ。暗闇に乗じてという感じがする。
と、色々な感想を持ったわけですが、歌舞伎は、「良い場面をどうみせるか」が良く練られた芝居だと、今更ながらに思いました。言葉で誤魔化すでなく、芝居として、見せ方を知っている。
見せ場は盛り上げて、芝居として作る。
基本的なことなんだけど、意外と忘れられやすいことを、歌舞伎はしっかり押さえてる。
やっぱり、連綿と練られてきただけあるよね。
小劇場系には無い部分かもな。
そういえば、歌舞伎の舞台ツラの上部にある紅葉や桜の簾が良いなと思うんだけど、客席からショットしない前提でしか出来ないことに気付いた。


